たかがスイッチ、されどスイッチ
- sakae21a6m21999
- 10月25日
- 読了時間: 4分
更新日:4 日前
暑い夏も終わり急に気温が下がってきました今日この頃、朝夕の冷え込みが身体に厳しく感じます。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
今夏は電動ファン化キットのお問い合わせをたくさんいただきましたのにも関わらず、ご期待に応えることができず申し訳ない気持ちで一杯の小修理屋です。酷暑の夏に水温に歯止めがかからず車両を手放すオーナー様もいらっしゃるとか。今少しお待ちください。来年の春までには新しい電動ファン化キットの販売ができるように努力をしておりますのでご容赦くださいませ。
さて今回のつぶやきは下の写真です。
そう、言わずと知れたハザードスイッチです。センターコンソール上部中央に鎮座する赤色のスイッチ。
使用頻度が高いせいか三角のマークも既にかすんでしまっていますね。

弊社の社用車に先日乗って移動していた際に親切に道を譲っていただいたドライバーにハザードランプでお礼にシグナルをお送りした際、何かスイッチの手応えに違和感を感じました。あれっ引っ掛かりがある?
確認のため何回もパチパチとON、OFFを繰り返したところハイお約束ですね、作動しなくなってしまいました。 2~3日このまま乗ってはいましたが比較的よく使用するため結構不便を感じました。
壊れて初めてその重要性にはっきりと気付くものです。
早速取り外して分解してみたところ画像の通り、内部の赤いパーツが崩壊しておりました。

破片を集めて瞬間接着剤でとりあえずは形を元に戻そうと努力しましたが結構細かく割れており破片がいくつか無くなっており、いくつも小さい穴の開いた継ぎ接ぎの復元となり、補強はしてみましたがかかる力に対する強度を考えると信頼性の点でNGと判断しました。また同じ箇所が破損した際の脱着交換の手間を考えるとここは確実に交換としたほうが良いのではとの判断でした。 実は割れた部分の補強はできたのですがすが、補強で患部が太ると作動がスムーズにいかずスイッチのタッチに影響することがわかりました。
早速ヤフオクで代替品を購入し直ぐに到着、これで根治ができると包みを開けてスイッチを触って確認をしてみると、、、なんと安っぽい音がするものだと別の意味で感動をしてしましました。スイッチON、OFFのタッチ感・サウンドがとてもチープなのです、純正のしっかりとしたバチッ・バチッ感とは程遠い、、、。
何だこりゃ?姿や形は同じでも何かが違うのです。


何が違ってこんな事になるのか、、やはり好奇心で分解分解!
画像の通り、上が純正内部、下が購入した代替品。どうやら内部の構成パーツにもその原因があるようです。
気にしない方もおられるかもしれませんが私はダメです。たとえスイッチごとき小さいパーツではありますがあまりにも元の状態からかけ離れた感覚のものを30年も連れ添った車体内に埋め込むのは耐えられません。個人的我儘な理由でこのスイッチへの換装は✖となりました。
どうしよう?純正の中古購入?と思案していましたが単純な話、破損した赤い部分だけを交換すればいいだけのことに気づきました。(気づくの遅い)年のせいか脳みそが固くなっており単純なことにも気付きが遅い今日この頃です。
早速バネやシャフトも移植し組み立て、タッチは良好。無事納得のいく元の状態にほぼ戻りました。

既に生産から30年経過している車両ですが樹脂部分も劣化が進んでいるのでしょうか?それとも手荒い操作が原因?まだ夏場はよいのですが寒い時期にこういう樹脂製品の脱着はしたくない車両です、所かまわずパリパリ割れますから、、、。
自動車が電化製品?といっていいほど昨今、大型のタッチパネルや電子機器との互換性機器などダッシュボード周辺の構成は昨今大きく変化してきています。
友人の車のドライバーズシートに座らせてもらってもエンジンの始動の仕方もわからないくらいです。便利で未来的なのは良いのでしょうが、自動車という工業製品に色々なものをてんこ盛りしにして過度に発達した車を見てこの製品はいったい何者なのか?とわからなくなっています。
そのうち電子レンジや洗濯機、冷蔵庫、冷水器まで装備されるのでは?車に住むのか?土足現金にして駐車場に靴を忘れるのか?君たちは?なんてね。
こういった傾向にズブズブと飲み込まれること小修理屋は好みません。
質実剛健、シンプル。自動車に最低限あれば必要なものが124には十分揃っております。この自動車にはこれ以上必要なものはあまりなく、また足りないものもあまり無いのでは?
90年代前後のW124S124などのシリーズはこの便利になった現代の車両と比較すると自動車とは?
自動車に必要なものとは?を再認識させられる部分が沢山ありますね。
そんなことを思わせてくれる自動車だと私は感じています。
ひとつご所有されている車両をいつまでも大切にしてください、二度とこのようなクオリティーをもつ車両は販売されないのですから。。
小修理屋のつぶやきでした。

























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