たかがスイッチ、されどスイッチ
- sakae21a6m21999
- 10月25日
- 読了時間: 3分
暑い夏も終わり急に寒くなってきました、朝夕の冷え込みが身体に厳しく感じます。皆様いかがお過ごしでしょうか?今夏は電動ファン化キットのお問い合わせをたくさんいただきましたのにも関わらず、ご期待に応えることができず申し訳ない気持ちで一杯の小修理屋です。酷暑の夏に水温に歯止めがかからず車両を手放すこともお考えのオーナー様、今少しお待たせいたします。来年の春までには新しい電動ファン化キットの販売ができるようにしますのでご容赦くださいませ。
さて今回のつぶやきは下の写真です。そう、言わずと知れたハザードスイッチです。センターコンソール上部中央に鎮座する赤色のスイッチ。使用頻度が高いせいか三角のマークも既にかすんでしまっています。

弊社の社用車に先日乗って移動していましたら道を譲っていただいた方にハザードランプでお礼をした際に何かスイッチの手応えに違和感を感じまして、あれっ?と思いつつ何回も確認のためパチパチとON、OFFを繰り返したところハイお約束で動かなくなってしまいました。

2~3日このまま乗っていましたが結構不便を感じました。壊れて初めてその重要性にはっきりと気付くものです。
早速取り外して分解してみたところ画像の通り、崩壊しておりました。破片を集めて瞬間接着剤でとりあえずは形を元に戻そうと努力しましたが結構細かく割れており破片のなくなった部分も多く小穴だらけの状態となり、補強はしてみましたが強度も考えると信頼性の点で補修困難と判断しました。割れた部分が補強で太ると作動困難になります。
早速ヤフオクで代替品を購入し到着、これで修理ができると包みを開けてスイッチを触ってみると、、。
なんと安っぽい音がするものだと安物感動をしてしましました。スイッチON、OFFのタッチ感がとてもチープで軽いのです、純正のタッチ感とは程遠い、、、。何だこりゃ?


何が違ってこんな事にとやはり好奇心で分解分解!
画像の通り、上が純正内部、下が購入した代替品。どうやら内部の構成パーツにもその原因があるようです。
気にならない方もおられるかもしれませんが、私は気にしてしまいます。たとえスイッチごとき一部でもかけ離れた感覚のものを体内に埋め込むのは耐えられません。個人的理由でこのスイッチへの換装は✖となりました。
どうしよう?純正の中古購入?と思案していましたが単純な話、破損した赤い部分だけを交換すればいいだけのことに気づきました。バネやシャフトも移植しタッチは良好、無事納得のいく元の状態にほぼ戻りました。

既に30年、生産から経過している車両ですが樹脂部分も劣化が進んでいるのでしょうか?
自動車が電化製品?といっていいほど昨今、大型のタッチパネルや電子機器との互換性などダッシュボード周辺の構成は大きく変化してきています。便利なのは良いのでしょうが、自動車にてんこ盛りし過ぎていったいこの製品は何者なのかわからなくなるといった傾向に同調することを好みません。
質実剛健、シンプル。それ以上でもなくそれ以下でもない、
90年代前後のW124S124などのシリーズはこの便利になった現代の車両と比較することにより、自動車とは?を再認識させられる部分が沢山ある。これはそんな自動車だと私は考えます。
ひとつご所有されている車両をいつまでも大切にしてください、二度とこのようなクオリティーをもつ車両は販売されないのですから。。
小修理屋のつぶやきでした。

























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